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ビタミンE 効果

ビタミンE は強力な抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンで、体内の脂質の酸化を防いでくれます。 また、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下、LDL (悪玉)コレステロールの減少、細胞膜を健全に保つなどの働きがあり、加齢によって発症しやすい疾患の予防に役立つことから、「若返りのビタミン」と呼ばれます。

ビタミンE とは

いつまでも若さを保つ、これはいつの時代も人間の昔からの夢であり、願いです。最近、これをキャッチフレーズに ビタミンE がクローズアップされています。

老化を防ぐ、がんにならないなど、ビタミンE の効能が注目されているのですが、ビタミンE の本当の効果について着目してみました。

ビタミンE が発見されてから、70年以上が経過しています。発見されてからの歴史はわりあいに長いのですが、ビタミンB1 が不足すると脚気が起こるとか、ビタミンC が足りないから壊血病になるとかといったふうに、ビタミンE の欠乏症状がはっきり出てこなかったものですから、どうもなおざりにされてきたように考えられます。

最初に見出されたのは、そのときに知られている栄養素を各種与えてネズミを飼育したところ、なかなか妊娠してくれない。やっと妊娠したと思っても、胎児が途中で吸収されたり、死産したり、どうも生殖反応がうまくいかない。

それが ビタミンE を使ったらうまくいったので、これに 「 生殖ビタミン 」 という名前がつけられ、若い人だけが必要とするビタミンじやないかと一般に思われました。しかし現在では、そうではなくて、生まれてから死ぬ日まで非常に大事なビタミンであることがわかってきました。

最初に見出された効果は、不妊症、流産防止ですが老化防止あるいはしもやけの治療・予防、貧血の防止にも有効だといわれています。

つまり血行障害、老化防止などにも役立つわけです。そのほか、最近非常に興味を持たれているのは過酸化脂質の生成防止ということです。

これは非常に難しい言葉ですが、大切な機能です。

ビタミンE を十分に与えておくと、細胞膜、血球膜、細胞の中にあって生理機能を持っている、ミトコンドリア、ミクロゾームといわれるような顆粒の膜の保護作用として働く、といわれています。

この保護作用が十分に行われませんと、細胞が劣化し、それがいろいろな疾病の引き金になってしまいます。

老化とビタミンE

老化防止に ビタミンE が有効に働くといわれますが、その点を、いまの過酸化脂質の問題から詳しくど説明しましょう。

家庭の天ぶら油を考えていただくとわかりますが、天ぶら油は使っているとベトベトしてくるのと同じことで、リノール酸の存在する場所に ビタミンE が不足してくると、生体内でも過酸化脂質ができてきます。それが体の中でたんぱく質と一緒になって、老化色素をつくったり、あるいは過酸化脂質それ自身が二次反応して、いろいろな疾病の原因になります。

それに対して、ビタミンE が十分にあると、いまのような反応が起こりませんから、細胞の機能がスムーズにいきます。そして、それが老化防止にもつながるのです。

体の錆び止めと大気汚染

ビタミンE はなるほど身体の錆止めという意見もあります。錆びというのは過酸化脂質が、錆と同じことで、細胞をポロボロにしてしまうのです。細胞膜にE が十分あれば過酸化脂質ができない、すなわち錆が起こらないということで、わかりやすく「 錆止め 」と説明されているのです。

また ビタミンE は大気汚染から、肺を守るのですが、私たちは酸素を吸って呼吸しているわけですから、酸素はなければならないものです。

ただし、ときには暴れん坊の酸素があります。オキシダントがその1つの例です。そういうものが体の中に入ってきますと、細胞膜にあるリノール酸のような各種不飽和脂肪酸をすぐに酸化してしまい、過酸化脂質をつくる。そして、それが二次的ないろいろな変化を起こし、疾病の原因になるのです。

よく、オキシダントでいろいろやられるといわれるのも、ここにあるだろうと思います。この件については、アメリカのテキサスのNASA (航空宇宙局) の研究所で、宇宙飛行士をカプセルに入れて月へ運ぶわけですが、このカプセル内は酸素庄が非常に高く、ことにそういう疾病が起こりやすいので、それと同じような条件下において動物実験をして、いろいろなデータを出しております。

ビタミンE を十分に与えて宇宙へ行って帰って来た宇宙飛行士はそれほど障害を受けませんが、ビタミンE が不足すればそういう疾病が出てくるそうです。

がんと ビタミンE

がんの予防にもなるということは、日本でも二、三の学者からそういう報告が出ています。この過酸化脂質は万病のもとだといわれています。ですから、コレステロールの問題、がんの問題、心臓病の問題、すべてに過酸化脂質が引き金になると考えてもいいわけです。ビタミンE を過剰にとってもがんの予防にならないが、ビタミンEが欠乏すると、がんが発生しやすくなると言えます。

関連リンク:
理想的なビタミンE の摂取方法

ビタミンE と女性

女性にとってE は大切なビタミンといわれますが、最初に ビタミンE が見出されたのは不妊の問題ですから、そういわれるのです。しかし、ただ単にそういう問題だけでなしに、最近ではいわゆる不定愁訴という形で、女性の一般的な血行障害、更年期障害などいろいろなものに対して、ビタミンE を十分に摂取していれば防止効果が期待できます。

ですから、健康も考えて、食用油になるときに邪魔になったようなものを分離して、きれいにしたビタミンE を、そういう加工食品に戻してやる、つまり再添加が行われています。加工食品だけでなしに食物油それ自身にも、もう一度ビタミンE を戻すことも行っています。

1日の摂取量

ビタミンE を1日どのくらい摂ったらいいかというのは、なかなか難かしい問題です。その人の食生活、あるいはその人の住んでいる環境、その人の年齢、いろいろなものが関係してきますから、

1つの数字を出して、これだけでいいですよとはいえません。ただ、アメリカでは現在のところ、大人については10~ 15mg 程度、毎日摂れれば、必要量を満たすことができます。

これについてはいろいろな学説がありますが、リノール酸のような高度不飽和脂肪酸を1グラム摂るとき、それに見合うだけのビタミンE が摂れれば不足しない。では、見合う量とはどのくらいかといいますと、少なくとも1グラムのリノール酸に対して〇・60~80 mgのビタミンE があればいいでしょう。

しかし、こんな数字を覚えるのはたいへんですから、リノール酸のようなものを1グラム摂ったときには1000分の1の ビタミンE を摂る、と覚えておけばいいでしょう。

つまり、われわれの食生活は変化してきて、油をいっぱい摂りますから、油をよく食べるような人はより多くビタミンE をとる必要があるということです。環境が悪くて、オキシダントの問題が心配といわれる地域に住んでおられる方も、やはりビタミンE を多めに摂取したほうがいいでしょう。

ビタミンE を多く含む食品

ビタミンE 過剰摂取 の心配について

幸いなことに、ほかの脂溶性ビタミンと違って、ビタミンE については、大過剰に摂れば何か出てくるかもしれませんが、一般的な状態では過剰障害はまだ報告されていません。

摂り過ぎたから悪いということはありません。安心して摂れるのです。しかし、だからといって無駄に摂ることはありません。

若返りたい、老化を防ぎたいということで毎日カプセルばかりいくら飲んでも、急にきれいになるということでもないでしょう。

ただし、アメリカでビタミンE を使っておられる方の中に、スポーツ選手、ことにアメリカン・フットボールの選手がいます。こういう方々は運動によって呼吸量が多くなります。そうすると、それに対抗してビタミンE をたくさん摂っておくことが安全である。また、アメリカン・フットボールの選手は瞬発力、バッとスクラムを組むようなとき、ビタミンE をたくさん摂っているほうがいいということで、たくさんとっています。

メキシコ・オリンピックのときも、ある国の選手はビタミンE をたくさんとって試合に臨んだために、いい成績をあげたともいわれています。

ビタミンE を多く含む食品

ビタミン効果

 

 

ビタミンC 効果 若さに欠かせないビタミン

ビタミンC 効果 はさまざまありますが、若さに欠かせないビタミンと言えるでしょう。

ビタミンC 効果 コラーゲンをつくる

あらゆるビタミンの中でいちばん有名で、人気の高い ビタミンC  ( アスコルビン酸 ) です。しかし、いちばん論争の的になるビタミンでもあります。

過去、数十年にわたり、ヒトの健康と ビタミンC  サプリの関係について、研究者たちが激しい議論を闘わせてきました。

それは、それは、ヒトが1日にどれだけの量の ビタミンC を摂取すべきかの争いであって、ビタミンC がヒトの栄養に不可欠であることは議論の余地がありません。

ビタミンC は人体でいろいろなはたらきをしていますが、最大の仕事は、コラーゲンというタンパク質をつくることです。

コラーゲンの成分には、プロリンの酸化によつてつくられるヒドロキシプロリンという独特のアミノ酸が存在する。この酸化を実行する酵素のはたらきを助けるのが、ビタミンC です。

コラーゲンは糸のように長くて、動物の骨の中心 や組織と組織の間にあるタンパク質です。組織が剥がれないように組織と組織をしっかりつなぐノリの役割を果たしています。

すべてのタンパク質の30 %を占め、人体のいたるところに存在します。

もしもコラーゲンが不足するなら、症状は全身にあらわれます。肌ひざの荒れ、ひじ、肩、膝などの関節の痛みや、歯の組織が弱くなります。

血管が切れやすくなり、ちょつとしたことで出血します。免疫力も弱まるので、インフルエンザをはじめあらゆる感染症にかかりやすくなります。

美容面でも重要なはたらきをしている。ビタミンC  は、メラニンという黒色色素ができるのを抑えるばかりか、できたメラニンを脱色するから、美肌効果もあります。

二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを酢酸に分解する際に、ビタミンC とナイアシンが消費されます。それから、脳内で神経細胞がドーパミンをノルアドレナリンに変換するのにも、トリプトファンからセロトニンやメラトニンをつくるのにも、ビタミンC が欠かせません。

ビタミンC の含まれていない食物だけを3 週間も食べつづけると、壊血病になってしまいます。そして、筋肉のけいれん、関節の痛み、食欲の減退、めまい、下痢、局部的な出血、皮膚の障害などの症状があらわれ、最終的に死亡します。このことだけでも、ビタミンC  がいかに大事かわかるでしょう。

ビタミンC ( アスコルビン酸 )

効能
  • 美肌効果
  • 免疫力アップ
  • 動脈硬化予防
  • 白内障予防
副作用
根拠のある副作用はない
注意
ワーファリン効果が減少

ビタミンC 分解されやすい

一般的には、ビタミンC がいちばん豊富に含まれるのは柑橘類と信じているが、ブロッコリー、ピーマン、ジャガイモ、芽キャベツなどの野菜にも多く含まれています。

ビタミンC は空気にさらされると分解するので、新鮮な果物や野菜はできるだけ早くフレッシュなうちに食べるのがよいでしょう。

昼食はハンバーグよりサラダを食べるほうが健康的であることはたしかだが、サラダバーのサラダに含まれるビタミンC  は、新鮮な果物や野菜よりはるかに少ないことを、忘れてはいけません。ビタミンC は分解されやすく、スライスしたきゅうりを3 時間放置しておくだけで、5割のビタミンC が失われてしまいますまた、スライスしたメロンにカバーをかけずに 24 時間冷蔵庫に入れておくだけで、3 以上のビタミンC が消失してしまいます。

壊血病

たいていの動物は腎臓か肝臓でビタミンC を合成できるのですが、霊長類をはじめヒトではつくれません。このため、壊血病が古代のエジプト、ギリシア、ローマの人々を苦しめてきました。

壊血痛は人類の歴史に刻まれてきた病です。かつて戦争や長い航海のとき、兵士や航海士たちは、果物や野菜を長期間口にできなかったので、壊血病の犠牲者となってしまいました。

フランスのジャック・カーターという探検家は、ある種の食物を食べると壊血病が治ることを知りました。

1535年、カーターの探検隊の乗組員が、壊血病の兆候があらゎれはじめたとき、ハリモミ( マツ科の常緑樹) の木の葉でつくつたスープを飲み、難を逃れました。別の乗組員は、レモン、ライム、ベリーなどを食べて壊血病にならずにすみました。1742 年、イギリスの医師ジェームス・リンドは、壊血痛が栄養素不足によって発生する可能性について世界で最初の科学論文を発表しました。

壊血病患者がレモンジュースを飲んで治ったことを人体実験で確認できたのです。探検家たちはリンドの発見を受け入れた。長い航海の間に柑橘類を配給したのです。

たとえば、キャプテンジェームス・クックと共に航海した乗組員は、1768〜1779年における 3 度の長い航海でも壊血病になりませんでした。そして1804年、イギリス海軍はようやく、乗組員にライムジュースの配給をはじめました。

リンドの発見から62年が経過していました。現代医学界の主流は、栄養の重要性についての科学的情報を実用化するのに、かつてと同じ轍を踏もうとしているようです。

ビタミンC は「アスコルビン酸」とも呼ばれています。これは、1 9 2 8年、アルバート・セントジョージ博士によって壊血病を予防する結晶が取り出されたときにつけられた名称で、否定の接頭語「ア」に、壊血病を意味する「スコルブ」をくつつけたもの、つまり「壊血病を防ぐ酸」という意味です。

免疫力を高める

ビタミンC  が免壕力を高めること、風邪の予防と治療について、多くの研究者が報告しています。多くの治験や生科学的な実験で「効果あり」という結果が出ているにもかかわらず、「ビタミンC の免疫増強効果」は議論の的となっています。

生化学的な観点から述べると、ビタミンC は免疫系のはたらきにおいて決定的な役割をはたすことは疑う余地はありません。

感染が起こると、白血球に含まれる ビタミンC は、通常の高いレベルから急速に低下します。もし補充されないなら、ビタミンC 不足になります。ビタミンC は、白血球のはたらきを強め、インターフェロンレベルを上げ、抗体の活性を高め、甲状腺ホルモンの放出を進めることによって、免疫力を増強します。

それから、ビタミンC の生理学的な効果は、多くの面で、人体で抗がんと抗ウイルス作用を併せ持つインターフェロンに似ています。生体が化学的、心理的、身体的なストレスに遭遇したとき、ビタミンC が猛スピードで尿中から排泄されていきます。喫煙や飲酒は「化学的ストレス」の代表格です。

たとえば、タバコを 1 本吸うごとに体内のビタミンC が 25 mg 分解されます。1日に 10 本のタバコを吸うなら、250 mg のビタミンC が消費されます。これは、体内に存在するビタミンC  1.5 g の 6  分の1  にも相当します。愛煙家は、よとり多くの ビタミンC を摂るべきでしょう。

水溶性抗酸化物質 キング

ビタミンC は、水性の環境のもとでヒト細胞の内部と外部で強力な抗酸化物質として働きます。活性酸素などの酸化性物質から人体を守るための最前線で活躍する物質です。言い換えるなら、ビタミンC は生体でいちばん大事な抗酸化物質です。

ビタミンC と協力関係にあるのが ビタミンE と βーカロチン です。どちらも脂溶性です。

それからビタミンC は、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ、SOD などの抗酸化酵素とも協力関係にあります。最近の研究でわかったことは、ビタミンC は血液・脳開門を自由に通過できること、そして脳内にも高レベルで存在することです。この意味は非常に大きいものです。それは、ビタミンCは脳内の神経細胞を活性酸素による攻撃から守るからです。たとえば、血液中のビタミンC レベルが高いと知能が高まること、アルツハイマーや脳卒中になるリスクが低下することが確認されています。

そのうえ、ビタミンC は血液中の悪玉コレステロールの活性酸素による酸化を防ぐことで、心臓病と脳梗塞の引き金となる動脈硬化の原因を取り除いていることもわかりました。

またビタミンCは、活性酸素の攻撃から眼を守ることで、白内障の発生も抑えています。健康食品店や健康雑誌は「抗酸化物質」という言葉で溢れかえっています。これは、消費者に高額な「スーパー抗酸化物質」を買わせるための宣伝です。

費用対効果という点から見ていくと、ビタミンC はこういった「スーパー抗酸化物けた質」よりも桁違いにすぐれています。安価で効果抜群の抗酸化物質こそ ビタミンC  です。栄養師たちは、抗酸化力を高めるために赤ワインを飲むことを盛んに勧めます。

その根拠は、フランス人が脂肪分の多い食物を食べてもイギリス人ヤアメリカ人より心臓病にかかる率が少ないのは、赤ワインの抗酸化効果によるという説です。

赤ワインに含まれるフラボノイド類が、活性酸素による悪玉コレステロールの酸化を防ぐため、血栓が生じにくいのです。

赤ワインの抗酸化効果を調べるために、赤ワイン、白ワイン、ビタミンC による血清抗酸化能力がくらべられました。1 人 300ml の赤ワインを 9 人に、1人300 ml の白ワインを 9  人に、そして1 人 1000 mgのビタミンC を 4 人に摂取してもらい、それぞれの血清の抗酸化能力を測定しました。

この結果を表にまとめたところ、2 時間後の抗酸化能力の増強は、赤ワインで11 %、白ワインで 7 %、ビタミンC で29 %でした。したがって、抗酸化能力を高めるには、ビタミンC 1000 mg を摂取するほうが 300 ml の赤ワインや白ワインを飲むより安上がりで、なおかつ効果的であることがわかります。

白内障の予防

中高年を悩ますのが白内障です。眼球の水晶体( レンズ) はもともと透明ですが、成分のタンパク質が酸素によって酸化されることで濁ってくるのです。このため光がうまく通過できなかったり、光が乱反射したりします。これでは網膜に鮮明な像が映し出されなくなり、視力が落低下します。

それなら、水晶体タンパク質の酸化を防げば、白内障の発生を抑えられるはずです。いくつもの疫学調査から、以下の 2 点がわかっています。

まず、水晶体のビタミンC レベルが低いほど、白内障の症状は深刻になること。もう 1 点は、ビタミンC を食物から多く摂取するほど、つまり血液中のビタミンC レベルが高いほど、白内障は発生しにくくなることだです。眼の水晶体のビタミンC レベルを上げるには、毎日 1 gのビタミンC を摂取すればよいでしょう。

水晶体をはじめ人体で活発にはたらく箇所は、他よりも高レベルの ビタミンC が求められます。通常、血液 100 ml 中にビタミンC は0.5 mg 存在しますが、肝臓、脾臓、水晶体ではこの 20 倍、副腎や脳下垂体ではこの 50 倍という高い濃度で存在します。

白内障のかすみやまぶしさが消えた : アサイーベリーが眼に効く

風邪にも効く

ビタミンC が免疫力を増強すること、とりわけ、風邪の予防と治療には効果的であることは多くの研究者が述べているとおりです。

40年近く前の 1970 年、ライナス・ポーリング博士は『ビタミンC とカゼ、インフルエンザ』という書物を書いています。

この書物は、ビタミンC が風邪の症状を軽くし、回復を速めるといういくつもの研究成果をもとに、博士の意見を述べたものです。

世界中で大騒ぎになりました。博士の主張が正しいかどうかを調べようと、19 70 年以後 20 もの治験が行われました。どの治験でもビタミンC を摂取したグループは症状が軽減されたか、回復が速まったにもかかわらず、いまだに医学界は臨床における効果を議論しています。

なぜ、こんなことになってしまったのでしょう。その理由は、1995  年にフィンランドのヘミラ博士が「米国栄養学会」誌に発表した論文に記載されています。1975年、ジョージワシントン大学のトーマス・チャルマース教授は、すでに論文として発表された 7 つの治験結果をもとに、ビタミンC の風邪への効果についてメタアナリシスを行い、ビタミンC を飲めば風邪が 0.11 日短縮すると算出したうえで、「ビタミンC がカゼの治療に効果的であるという正当な証拠は存在しない」との結論を「アメリカンジャーナル・オブ・メディスン」誌に発表しました。

運の悪いことに、この論文が多くの研究者によってくり返し引用されてしまいました。別の研究者たちが書いた「ビタミンC が風邪の症状を軽減する」という説よりも、チャルマース教授の書いた論文のほうが引用されてしまったのです。

しかし、この論文には大きな間違いがいくつも発見されました。それは、ビタミンC の摂取量をまったく考慮することなく、治験結果だけを採用し、メタアナリシスを実行したことです。きわめてずさんな計画にもとづく治験、たとえば、被験者が 1 日 25 〜 50 mg というきわめて少量のビタミンC を摂取したときの「効果なし」という結果を、メタアナリシスに採用したのです。

しかも、メタアナリシスには、原著論文とは異なる数億さえ使用されていました。ヘミラ博士らは、チャルマース博士が採用した論文を再び調査し、あらためてメタアナリシスしたところ、1 日1 〜 6 g のビタミンC を摂取するなら、風邪からの回復が0.9 3 日、すなわち、21 %速まったことが明らかになりました。ビタミンC がカゼに効かないとの医学論文における主張の多くは、30 年前に書かれた誤った総説を頼りに展開されているのです。

1 日に5oo mg 以上

ビタミンC を1日どれくらいの量、摂ればいいのでしょうか。ポーリング博士やその後継者たちは、健康なときに 1 日 2 ~ 9  g ストレスや病気になったときにはこれ以上の量の摂取を推奨しています。

一方、ビタミンC の 1 日所要量は60 mg となっています。健康な人や妊婦では、1 日に 500 〜 1000 mgの摂取で抗酸化効果を発揮するのに十分と考える専門家がほとんどです。

ビタミンC を多く含む食品

 

 

 

 

夏バテ には ビタミンB 摂取がポイント

夏になると暑さのせいで、身体がだるい、食欲がない、寝不足になるなどのため、体力も衰えがちになります。さて、 夏バテ を防ぐ食べものというとウナギが思い浮かびます。ウナギはスタミナ食の代表選手といわれるように、体に抵抗力をつけるビタミンA 、疲労回復に効果のあるビタミンB1、代謝をアップするヨウ素など、多くの栄養素を含んでいます。
長い魚を食べると風邪をひかない

ただし、脂肪も多いので、脂肪を控えたい方には蒲焼きよりも、蒸した白焼きの方がよいでしょう。食欲のない時には具をたっぶり乗せためん類をお勧めします。錦糸卵やキュウリ、ハムなどの他、大葉やみょうがなどの薬味をプラスして冷たいそうめんや中華めんにのせれば、暑い時にも食欲をそそります。

また、ビタミンB1をたっぷり含むゴマの入ったゴマだれを用意するのもおすすめです。ウナギやゴマのようにビタミンB群を多く含む食べ物を中心にして、バランスのよい食事を心がけることが夏バテ防止には効果的です。
ビタミンB群を多く含む食べものとしてはこのほかに、枝豆やカシューナッツなどの豆類、アサりユリやシジミなどの貝類、レバーなどがあります。

暑いと、つい冷たい清涼飲料水に手が伸びてしまいますが、この清涼飲料水が体調を崩す原因となることをご存じでしょうか。まず、問題となるのが糖分のとり過ぎです。人間が1日に必要とする糖分は、体重1kg につき1g とされています。

たとえばコーラ1缶に含まれる砂糖の量は2g 、ジュースなら30g もあります。舌は冷たいものに対しては鈍感になるので、アイスコーヒーやアイスティーが実は多量の砂糖を含んでいることに気がつきにくいのです。

糖分をとりすぎると、それを燃焼するのに十分なビタミンB1が不足して、内臓に必要な貯蔵用のビタミンB1、鉄を奪うことになり、臓器の機能が低下したり、手足のむくみや身体のだるさなどの症状として現れる脚気の原因となります。
また、水分をたくさんとると胃酸が薄まって食欲不振になります。胃酸が正常な状態で分泌されない時に食べすぎると、胃酸のバリアーで死ななかった菌が腸内で大量に発生し、下痢をともなった夏カゼにかかりやすくなります。
夏こそ腹八分目を前提に、栄養価の高い食べものをバランスよくとることが大切です。夏こそビタミン摂取を意識しましょう。

ビタミンB1を多く含む食品

ビタミンの基礎知識

ビタミン を活用したダイエットを紹介していきますが、まずはビタミンについて知識が大切です。

ビタミンとは

体に必要な栄養素は、エネルギーをつくり出す「3大栄養素( 炭水化物、たんばく質、脂質 )」だけではありません。ビタミンは、ミネラルとともに「微量栄養素」と呼ばれ、3大栄養素の働きを助けるなど、少量でも重要な役目を果たします。
ビタミンは、体内で必要な量をすべて合成することはでき増せん。そのため、食物からとるのが原則となります。現在ビタミンは全部で13種類あり、それぞれ異なる働きをもっています。お互いに代わりになることはできないため、どれかが不足すると肌荒れなどの不健康な状態を招いたり、動脈硬化を促進したりします。

ビタミンの特徴

水溶性ビタミン

  • ビタミンB1: 炭水化物をエネルギーに変えるのを助けるビタミンです。また、神経の働きを正常に保つ作用もあります。
  • ビタミンB2: 脂質からエネルギーを取り出すのを助けます。成長を促進したり、皮膚や髪を健康に保つ働きもあります。
  • ナイアシン: 脂質や炭水化物の代謝を促して、エネルギーをつくり出します。
  • ビタミンB6:: たんばく質は小腸でアミノ酸に分解されてから吸収されます。ビタミンB6は、アミノ酸の代謝を促進します。
  • 葉酸: DNAの主成分である「核酸」の合成に重要な役割を果たします。赤血球の成熟やアミノ酸の代謝にも不可欠です。
  • ビタミンB12: 葉酸と協力して核酸の合成を助けます。また、赤血球の成熟を促して「大球性貧血(大きな赤血球が少数だけつくられるタイプの貧血)」を防ぎます。この形の貧血は、鉄をとっても治りません。
  • ビオチン: アミノ酸や脂質、炭水化物の代謝を助け、核酸の合成も促進します。
  • パントテン酸: 余った脂質やたんばく質、炭水化物を、必要なものにつくり変えるのを助けます。
  • ビタミンC: コラーゲンや副腎皮質ホルモンの生成に不可欠です。活性酸素の書から体を守る「抗酸化作用」や、かぜを予防する「抗ウイルス作用」などもあります。

脂溶性ビタミン

  • ビタミンA: 皮膚や粘膜の細胞を健康に保ちます。また、視力を正常に保つ働きがあり、特に薄暗いところでの視力にかかわっています。抗酸化作用もあります。
  • ビタミンD: カルシウムやリンの吸収を高めて、骨や歯を強くします。
  • ビタミンE: ビタミンCと同じく、抗酸化作用をもっています。血流を改善し、肩こりや冷え性にも効果があります。
  • ビタミンK: 血液の凝固機能を高めるこうそくビタミンです。心筋梗塞や脳梗塞で「ワルファリンカリウム」などの抗凝固薬を服用している人は、とり過ぎに注意が必要です。

適切な量

所要量と許容上限摂取量

健康を維持するためには、毎日、必要な量のビタミンをとることが大切です。「所要量」は、1日に最低限必要な量の目安です。ビタミン摂取が所要量より少ない状態が長く続くと、口内炎や皮膚炎、脚気などの「欠乏症」を起こすことがあります。
一方、ビタミンをとり過ぎると、まれに「過剰症」を起こすこともあります。そのため、それ以上とると過剰症を起こす可能性のある「許容上限摂取量」も決められていて、許容上限摂取量と所要量の間が適切な摂取量というわけです。したがってビタミンは許容上限摂取量を超えない範囲で、所要量より多めにとるのがコツです。

最低限必要な量から、予防のための量へ

これまでビタミンの所要量は、「欠乏症を起こさないために最低限必要な量」を基準に決められていました。しかし近年、抗酸化作用をはじめとして、ビタミンによる病気の予防効果が明らかになり、所要量は「病気を予防して健康を維持するための量」を基準とするように変わりつつあります。実際、厚生労働省が5年ごとに改定している「日本人の栄養所要量」でも、所要量は増える傾向にあります。

食べ物からとる

食べ物から上手にビタミンをとるためには、野菜なら1日400gが必要といわれます。しかし、調理方法によっては、ビタミンが失われたり壊れたりして、もとの状態に比べてビタミンが減ってしまいます。これを「調理損失」といいます。ビタミンCは約30~50% 、葉酸は約35% 、そのほかのビタミンは約10~20% が、加熱などの調理によって失われるとされています。また、せん切りやすりおろしにしてから時間がたつと、ビタミンを壊す酵素の働きでビタミンが失われていきますし、食材を保存する間にもビタミンは減少します。食べ物からビタミンをとるときは、あらかじめ調理損失などを考慮し、多めにとるようにしましょう。

サプリメントでとる

ビタミンは、毎日の食事のなかでまんべんなくとるのが理想ですが、すべてのビタミンの所要量を満たすのは、なかなか難しいものです。そのような場合は、サプリメントを利用するのも1つの方法です。サプリメントとは、ビタミンやミネラルなど特定の栄養素を主成分とした「栄養補助食品」の総称です。エネルギーはほとんどありませんから、上手に活用すれば、摂取エネルギー量を増やすことなく、体に必要な成分をとることができます。
ただし、野菜などの食品の場合はまず心配ありませんが、サプリメントの場合は、気軽にとり過ぎると許容上限摂取量を超えてしまうことがあります。特にビタミンAは、過剰にとると「頭痛や吐き気、肝臓の腫れ」などが起こることがあります。

摂取のタイミング

サプリメントは、とるタイミングも大切です。例えば、3大栄養素の代謝に必要なビタミンB群は、食後にとるのが効果的です。ビタミンCは一度に吸収できる量が限られているため、こまめに少しずつとると、効果を長続きさせることができます。

やせやすい体質にするには抗酸化ビタミンA、C、Eを積極的に

体内に「活性酸素」が増えると、「LDL(悪玉)コレステロール」を酸化・変質させて、動脈硬化を促進する「酸化LDL」という物質をつくり出します。この酸化を抑え、動脈硬化をはじめとする活性酸素の害を防ぐのが、ビタミンA、C、E です。なお、ビタミンA には動物性食品に含まれる「レチノール」と、緑黄色野菜などにべ一夕含まれ、体内でビタミンAに変わる「βカロテン」がありますが、抗酸化作用が高いのはβ カロテンです。

動脈硬化を防ぐB3、葉酸、B12

動脈硬化の危険因子として、最近注目れているのが「ホモシステイン」です。ホモシステインとは、肝臓で「メチオニン」というアミノ酸が「システイン」というアミノ酸に変わる途中で、一時的につくられる物質です。ホモシステインは増え過ぎると動脈硬化を引き起こしますが、それを防ぐのがビタミンB2、B6と葉酸です。ビタミンB は、ホモシステインからシステインへの変換を促して、動脈硬化を防ぎます。一方、Blと葉酸は、ホモシステインを害のないメチオニンに戻すことで、動脈硬化を予防するのです。

基本は1日3食の食事

1日3食、バラエティに富んだ食事をしていれば、大体ビタミンの所要量は満たせるものです。特に旬の食材はビタミンの含有量が高いので、いろいろな種類を揃えて食べるようにしましょう。また、食事は時間をかけて楽しく食べると、小腸の動きが活発になり、ビタミンの吸収率もよくなります。誰かと話をしながらゆっくり食事をするのも大切なポイントです。

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