成人病は現代食が原因で起きる食源病

日本人の食環境は、和食からカロリー過多で副栄養素が欠乏する現代食に変わったことで、「栄養過剰の栄養失調」というアンバランスが拡大しました。
ここで何より理解しなければならないことは、その新たな食環境に日本人が全く順応できず、「肥満」や「隠れ肥満」という形だけでなく、多くの成人病が急増し続ける原因となっているということです。

このアンバランスによってもたらされる「病気」についてです。
日本人は元来、ビタミン、ミネラル、食物線維を豊富に含む和食を中心に食生活を送っていたので、現在の成人病という病気にはあまり縁のない国民でした。
昔は胃ガンが主流だったガンも、最近では欧米と同じ大腸ガンや乳ガンが多くなり、心血管障害では心筋梗塞の激増、脳血管障害では脳出血から脳梗塞の激増へと変化しています。
つまり血管障害は、動脈硬化性へと変貌をとげたのです。この動脈硬化も大腸ガンや乳ガンも、実は欧米先進国の専売特許だったはずの疾病です。それが日本人にも、同じようにもたらされている。

これは、日本人が和食を忘れ欧米人と同じ食生活を始めたことが、原因の一端を担っているといってよいでしょう。3000年以上もほとんど変わらぬ食歴を持っている日本人が、こうした時代の急激な変化に順応できるわけがないのです。
その兆候が成人病の急増という形での淘汰なのではないかと考えられます。

このまま欧米化した食生活を続ければ、日本人は世界的にも稀有な食歴を持つだけに、真っ先に滅びてしまう可能性があります。
しかし生き延びる術はあるのです! それには、古い常識(過去の日本人の、代謝を考慮しないダイエット方法) は忘れることです。

現在の社会を見ても、20世紀の常識はことごとく通用しなくなっています。同じようにダイエットの常識も変化しているのです。このことにいち早く気付き、新たな価値観を持つことが大切なのです。

少しでも、やせたい、キレイになりたい、健康になりたい、生きがいを持って生きたい、強くなりたいという向上心があれば、きっと健康で美しい体を手にすることができるはずです。

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